2006年4月19日

先週の日曜日に、旧東ドイツのポツダムで、エチオピア出身のドイツ人がバスの停留所で、2人のドイツ人になぐられて、頭蓋骨陥没による意識不明の状態になっています。捜査当局は、携帯電話に録音された罵声から、外国人を狙った襲撃事件と断定。テロなどの重要事件しか捜査しない連邦検察庁が捜査に乗り出しました。被害者はドイツ人と結婚して2人の子どもがいるエンジニアで、現在博士論文を書いていたところでした。ドイツもワールドカップを再来月に控えて、イメージに傷がつくのを恐れているようです。しかし、私は旧東ドイツでは基本的に車で移動し、公共交通機関はなるべく使わないようにしています。アジア人や黒人にとっては、危険な地域も残っているからです。日本人と結婚しているドイツ人のある記者は東京からベルリンへ異動になりましたが、旧東ドイツで人々が外国人を見る目が異常なので、別の新聞に移ってワシントンに行ってしまいました。「日本人の妻を東ベルリンには住ませたくない」とその人は言っておりました。

統一から16年も経っているのに、いまだに外国人襲撃事件が起こるようでは、旧東ドイツに喜んで投資する外国企業が増えないはずです。